[東京 14日 ロイター] 短期国債市場では、8月の利上げを織り込む形で緩やかに金利が上昇している。1年物割引短期国債(TB)は年度内2回の利上げを見込んだ水準になっているものの、利上げ時期の前倒しや利上げペースに対する思惑次第では一段の上昇余地が指摘されている。さらに、資金の調達コスト面から、利上げ時のロンバート型貸出金利の設定水準にも関心が集まっている。
<短国利回りが上昇傾向、徐々に利上げ警戒にじむ>
財務省が14日に実施した1年物割引短期国債(TB)の入札結果は、最高落札利回りが0.8849%、平均落札利回りが0.8789%となった。前回(最高0.7424%、平均0.7353%)を上回って、1年物としては入札開始以降、最高の利回り水準になった。
この利回りは「1年以内に2回の利上げを織り込んだ水準。1回目の利上げが8月で、2回目が来年2月以降であればなんとか持っていることができるレベル」(短資会社の短国トレーダー)だという。
しかし市場参加者は、利回りに反映されている以上に警戒感を募らせている。あすの日銀金融政策決定会合での票決や福井総裁の記者会見の内容次第では一段の金利上昇を招きかねない、という。金融政策は現状維持が市場のコンセンサスだが、政策の維持に反対票が入った場合、7月利上げの思惑が一気に高まる可能性がある。さらに「全員一致で現状維持となったとしても、総裁が記者会見で強気な姿勢を示せば、利上げの前倒しや利上げのペースアップを織り込みに行くことになる」(大手都銀の短期ディーラー)と身構える...
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